ディレクトリとは何か

ディレクトリは、ファイルや別のディレクトリをまとめ、階層として整理する入れ物です。画面上では「フォルダー」と呼ばれることが多く、初心者向けの説明ではほぼ同じ対象を指します。

開発ツールやコマンドの説明では、場所を正確に扱うため「ディレクトリ」という言葉がよく使われます。

一文でいうと

ディレクトリとは、ファイルとディレクトリを名前付きでまとめ、木のような階層を作る単位です。

Microsoft Learnは、ディレクトリをディレクトリとファイルの階層的な集合として説明しています。ファイルシステムは、この階層を使って保存場所を管理します。

個人開発のどこで登場するか

プロジェクトを作成すると、役割ごとにディレクトリが分かれます。

  • src:主なソースコード

  • public:そのまま配信する画像など

  • tests:テストコードやテスト用データ

  • docs:設計や運用の文書

  • dist:ビルドで生成された成果物

名前はプロジェクトによって異なります。重要なのは、どのディレクトリを手で編集し、どこが自動生成され、どこから公開されるかを把握することです。

プロジェクトを階層で整理する例

読書記録アプリを次のように整理したとします。

book-log/
  src/
    app.ts
  public/
    logo.svg
  tests/
    app.test.ts

book-log がプロジェクトの基準となるディレクトリで、その内側に三つのディレクトリがあります。app.ts と app.test.ts は名前が似ていますが、所属する場所と役割が違います。

階層は深ければよいわけではありません。役割が伝わる最小限の分け方にすると、移動や参照の間違いを減らせます。

フォルダー、ファイル、パスと区別する

  • フォルダー:GUIでディレクトリを表すときによく使う呼び方

  • ディレクトリ:ファイルシステムやCLIで使われる技術的な呼び方

  • ファイル:内容となるデータを保持する単位

  • パス:ディレクトリの階層をたどって対象の場所を表す文字列

ディレクトリ自体が内容の形式を決めるわけではありません。同じディレクトリへHTML、画像、設定ファイルを置くこともできます。ただし、フレームワークが特定のディレクトリ名へ特別な意味を与える場合があります。

移動や名前変更の影響を先に調べる

ディレクトリを移動すると、内側のすべてのファイルのパスが変わります。コード、設定、デプロイ、外部ツールが古い場所を参照していると動かなくなります。

変更前に次を確認します。

  • どのファイルがその場所を参照しているか

  • 現在の作業ディレクトリがどこか

  • 自動生成先や公開元として使われていないか

  • 大文字と小文字の違いを環境が区別するか

  • Gitの差分で意図した移動として確認できるか

空に見えるディレクトリでも、隠しファイルがある場合があります。一括操作の前に内容を確認します。

次に読む記事

保存される内容はファイルとは何か、場所の表し方はパスとは何かへ進みます。CLIで現在地を確認する意味はターミナルとは何かで整理できます。

参考資料