個人開発のSEOを最初の一歩から整える

SNSでの告知は一瞬で流れてしまいますが、検索は「困ったときに探しに来る人」を継続的に連れてきます。個人開発にとってSEOは、広告費をかけずに続けられる数少ない集客経路です。

一方でSEOの情報は玉石混交で、テクニックの寄せ集めから始めると時間だけが溶けていきます。この記事では、Google検索セントラルの一次情報にもとづいて、個人開発者が最初に整えるべきことを順に並べます。

前提:検索の相手は「困りごとを言葉にした人」

SEOの出発点はキーワードの検索回数ではなく、「自分のプロダクトが解決する困りごとを、人はどんな言葉で検索するか」です。

GoogleのSEOスターターガイドが一貫して勧めているのは、検索エンジンのためではなく利用者のためにページを作ることです。あわせて「Helpful Content」のガイドでは、人を第一に考えた、経験にもとづく信頼できる内容が評価される方針が説明されています。小手先の対策より、この方針に沿うことが結局いちばん近道です。

具体的には、最初に次のメモを作ります。

  • 想定する利用者が検索しそうな言葉を、自分の言葉ではなく相手の言葉で10個書き出す

  • それぞれの言葉で実際に検索し、いま何が表示されるかを見る

  • 自分のページがその検索の答えになれるものを選ぶ

各ページで最低限整える3点

テクニックを広げる前に、すべてのページで次の3点を整えます。

  1. タイトル:ページごとに固有で、内容を正確に表すタイトルを付けます。「ホーム」や「無題」のままにしません。検索結果の見出しとして表示される、最重要の一行です

  2. 説明文(meta description):そのページで何ができるかを1〜2文で。検索結果の説明文として使われることがあり、クリックするかどうかの判断材料になります

  3. 1ページ1目的:一つのページは一つの検索意図に答えます。あれもこれも詰め込むと、どの検索にも中途半端になります

紹介ページ本体の書き方はプロダクト紹介ページを一枚に絞って書くで整理しています。タイトルと説明文は、そこで作った一文の価値提案から自然に導けます。

Search Consoleに登録する

Google Search Consoleは、自分のサイトがどんな検索語で表示され、クリックされているかを無料で確認できる公式ツールです。公開したら早めに登録します。

  1. Search Consoleでサイトの所有権を確認する

  2. サイトマップ(sitemap.xml)を送信する

  3. 数週間後から、表示された検索語とクリックを確認する習慣を作る

ここで見える「実際に表示されている検索語」は、想像で作ったキーワード案よりはるかに信頼できる材料です。想定と違う言葉で見つけられていたら、その言葉をページに反映します。

独自ドメインをこれから設定する場合は、独自ドメインとDNSを安全に切り替えるを先に確認してください。

やらないことを決める

個人開発のSEOでは、やることと同じくらい、やらないことが大切です。

  • リンクを買わない・相互リンクを量産しない:ガイドライン違反はペナルティのリスクがあり、個人開発の規模では割に合いません

  • 検索語の詰め込みをしない:不自然な羅列は利用者にも検索エンジンにも逆効果です

  • 量産をしない:中身の薄いページを増やすより、答えになる1ページを磨くほうが効きます

  • 順位を毎日見ない:反映には時間がかかります。確認は週1回程度で十分です

効果はゆっくり出る前提で計画する

検索からの流入は、公開直後にはほぼゼロで、数週間から数か月かけて育ちます。だからこそ、公開直後のマーケティングを小さく始めるの直接的な告知と並行して、SEOは「仕込んで待つ」経路として整えておきます。

公開後30日を無理なく運用するの定期確認に、Search Consoleを見る日を1つ加えれば、SEOの運用としては十分な始まりです。

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既存の利用者に更新を届け続ける仕組みは更新を伝え続ける仕組みをつくるへ。公開前のメタ情報の最終確認は個人開発を公開する前のチェックリストにも含まれています。

参考資料