プロダクト紹介ページを一枚に絞って書く

作ったものを公開しても、訪れた人が数秒で「自分には関係ない」と判断して離れてしまうことがあります。原因の多くは、プロダクトの出来ではなく、紹介ページが「何のためのものか」を伝えられていないことにあります。

この記事では、個人開発のプロダクト紹介ページ(ランディングページ)を、一枚に絞って書く方法を整理します。デザインの装飾ではなく、伝える順序と文章に集中します。

読まれ方の前提:訪問者は読まずに拾い読みする

紹介ページの設計は、「じっくり読んでもらえる」前提を捨てるところから始まります。Nielsen Norman Groupの調査では、Web上の利用者はページを一語ずつ読むのではなく、見出しや行頭を拾い読み(スキャン)することが繰り返し示されています。視線が見出しと段落の先頭に集中するF字型の読み方も知られています。

ここから導ける方針は次の3つです。

  • 結論を最初に置く。ページの一番上で「誰の、何を、どう変えるか」を言い切る

  • 見出しだけを拾い読みしても意味が通る構成にする

  • 段落は短くし、各段落の先頭に大事な言葉を置く

上から順に書く6つの要素

一枚のページに、上から次の順で並べます。

  1. 一文の価値提案:「誰の、どんな困りごとを、どう変えるか」を一文で。公開直後のマーケティングを小さく始めるで作った一文がそのまま使えます

  2. 画面が動いている証拠:主要な一周が伝わるスクリーンショットか短い動画。飾りのイラストより、実際の画面が信頼につながります

  3. できることを3つまで:機能の一覧ではなく、利用者の行動で書きます。「タグで整理できる」ではなく「あとから探せるように保存できる」

  4. 始め方:登録が必要か、無料でどこまで使えるか、動作環境。ここが曖昧だと行動されません。有料なら価格もここで明示します(無料と有料の境界を決める)

  5. 行動の呼びかけ(CTA)は一つ:「使ってみる」「ダウンロード」など、次の行動を一つに絞ってボタンにします。並列の選択肢が増えるほど、どれも選ばれなくなります

  6. 信頼の根拠:利用者の声があれば実名や文脈とともに。まだ無ければ、作者として誰が何のために作ったかを短く書きます。無い実績を盛る必要はありません

すべての要素で、「証明できないことは書かない」を守ります。誇張は一時的にクリックを増やしても、期待との落差が解約と悪評になって返ってきます。

書いたら自分で検査する

公開前に、次の観点で読み直します。

  • 5秒だけ見せられた人が「誰向けの何か」を言えるか

  • 見出しだけを読んで意味が通るか

  • スクリーンショットは最新の画面か、個人情報が写り込んでいないか

  • 価格・動作環境・データの扱いなど、行動の前に知りたいことに答えているか

  • CTAを押した先が、約束した体験にすぐつながるか

有料販売する場合は、特定商取引法の表記や最終確認画面との整合も確認します(個人開発の特商法表記を準備する)。

公開後は一つずつ直す

紹介ページは一度で完成しません。公開直後のマーケティングを小さく始めるの観察と組み合わせ、「訪問はあるのに利用開始されない」なら価値提案と始め方を、「利用開始はあるのに続かない」ならページではなくプロダクト側を疑います。

直すときは一度に一箇所ずつ変えて、変化を見てから次へ進みます。検索から見つけてもらう工夫は個人開発のSEOを最初の一歩から整えるへ続きます。

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検索経由の流入を整えるには個人開発のSEOを最初の一歩から整える、公開後の発信を続ける仕組みは更新を伝え続ける仕組みをつくるへ進んでください。

参考資料